パス、トラップ、シュート、ドリブルなどのやり方を知らない状態。
これは知っている人に、正しく学べば解決するはず。
ただ、現代において知っている人というのは少ないかもしれません。
なので、能動的に動いて、求めていく必要はあります。
人間は「無知」つまり「知らない」ということが最も恐ろしいです。
例えば、信号の赤が止まれだということを知らなかったらどうなるでしょうか。
オフサイドも知らなかったら、ずっとボールをもらえないままです。
わからない、知らないということを、まず自分で認識することから始めるといいかもしれません。
パス、トラップ、シュート、ドリブルなどのやり方を知ってはいるが、様々な要因が絡み合ってうまくいかない状態。
これは主に精神面から生み出されるのではないかと思います。
集中していなかったり、いつもの「クセ」で動き出しをしてしまったり、この相手はこう動いてくる「だろう」と思って対応する、など自分の考えがプレーに影響していると感じることはないでしょうか。
以前の記事にもありますが、これは日常の隙から生まれてくるものだと感じています。
「できない」ということは、100回1000回やってみた人しか言えない言葉です。
「ちゃんとやろう」と思ってやれば、できないことはないはずです。
試合に負けて悔しくて、もっとうまくなりたいという気持ちがあったとき「ちゃんとやろう」と思いながら練習に励んだはずです。そういうときにうまくなった経験が誰しもあるはずです。
結局は、その時々にどういう意識、考えを持ってプレーするのかが、サッカーで成功するか、失敗するかの分かれ目だと思います。
これは、サッカーだけではないことなのかもしれませんが。
やるべきときにやり尽くした選手といえば、長友選手のエピソードが思い出されます。
先日のW杯でも大活躍しましたが、最初から上手かったわけではありません。
高校時代、福岡の強豪である東福岡高校に入学した長友選手でしたが、2年生までレギュラーではありませんでした。
そんな彼が3年時に何百人という部員の中でレギュラーを勝ち取ったのは、きちんとした理由がありました。
当時の監督が言うには、シュート練習のとき、他の選手が1回やっているときに、長友選手は2回以上シュートを打っていたそうです。
どうして長友選手は、人の倍以上練習ができたのか。
他の選手がシュートを打ち終わって、ジョギングで帰ってくるなかで、長友選手はダッシュで帰ってきていたそうです。
目の前のことを精一杯やり遂げる。結局、それが大事なんだと思います。